インフラ老朽化対策
橋梁、トンネル等について「計画・補修・点検・ 見直し」のPDCAサイクルによる一貫した業務の受託により、効率的・効果的な維持管理を実現させます。
(1)長寿命化修繕計画策定【Plan】
長寿命化修繕計画策定業務
最新の点検データに基づき、将来の健全度の予測、ライフサイクルコスト(LCC)の算出、補修の順位付け、事業費の平準化を行い、橋梁・舗装・トンネルの長寿命化とLCCの縮減を図ります。
(2)補修工事の実施【Do】
①橋梁カルテ作成業務
早期に詳細な調査、補修が必要とされた橋梁について、必要となる調査項目と補修方法をとりまとめたカルテを作成します。
②設計・積算・工事監理業務
市町が実施する橋梁町やトンネル補修工事の設計・積算・工事監理など、事業全般にわたり支援します。
(3)道路施設の点検【Check】
①定期点検「地域一括発注」業務

橋梁・トンネル等の施設は、法律により5年に1回の近接目視による定期点検が義務づけられていることから、複数の市町から橋梁定期点検業務を受託して、「地域一括発注」を行います。
当センターが市町間でバラツキのない診断を行うとともに、橋梁点検車を保有し、業者への貸出しを行うことにより、作業の効率化とコスト縮減を図っています。
②「ひょうご橋守隊」による支援

定期点検で損傷が判明した橋梁は計画的に補修や架替えを行いますが、損傷の大きな橋梁等は抜本的な対策実施までの間、経過観察が必要な場合があります。
当センターでは、道路橋点検士やコンクリート診断士等の高度な技術力を持つ兵庫県土木技術職員OB等を「ひょうご橋守隊」に登録し、ボランティアで市町橋梁の経過観察を支援する体制を整えています。
③市町橋梁直営点検支援業務

職員による直営点検を支援します。センターが開発した「らくらく点検システム」では、対話形式で点検をナビゲートするため、経験の少ない職員でも簡単に点検することが可能です。さらに、市町職員の技術力向上を目的として、➀出前講座開催による点検要領およびタブレット活用方法の説明、➁点検結果の精査・健全度診断の助言、➂点検データ管理を支援します。
(4)計画の見直し【Act】
①データセンターとしての支援
市町の管理橋梁に係る諸元情報、点検履歴、補修履歴等を「市町橋梁マネジメントシステム」に登録し、日常的な維持管理のためのデータを提供しています。
また、登録されたデータを活用することで、橋梁カルテの作成や、長寿命化修繕計画の策定、市町職員が行う直営点検を支援しています。
このほか、路面性状調査結果やトンネル点検結果を登録した「市町道路施設管理データシステム」を構築し、市町にデータを提供しています。
②インフラ老朽化対策に関する産学官共同研究制度
橋梁補修に関わる効率的・経済的な最新技術の検討等、県・市町が抱える課題を解決するため、先進的な技術を有する民間企業、学術的検証を行う大学等、 橋梁管理者である県・市町をコーディネートするとともに、センターが蓄積してきた老朽化対策に関わる経験とデータを活用し、産学官との共同研究を行います。