ご挨拶と概要紹介
兵庫県まちづくり技術センターは、高度な技術を有する公益財団法人として「建設事業支援」「上下水道支援」「まちづくり支援」「埋蔵文化財調査」の四つの分野に「技術者育成」を加えた五つを柱とし、建設技術の向上と効率的な社会基盤の整備・管理を推進するとともに、開発に伴う文化財調査・保存等に取り組んでいます。
兵庫県では「躍動する兵庫」の実現に向け、本格的な人口減少・高齢化、災害リスクの高まり、グリーン社会への動き、デジタル技術活用の加速など様々な社会変化の潮流を踏まえ、本年3月「ひょうごインフラ整備基本方針」を改定し、防災・減災の基盤づくり、高規格道路等の交通基盤の充実・強化、社会基盤の老朽化対策、安全・安心・住みやすいまちづくりなど、強靱で持続可能な社会の礎となるインフラの整備が進められています。
センターとしましても、これら「躍動する兵庫」に向けた兵庫県のインフラ整備を支えるため、「安全・安心の確保」「活力あふれる地域づくり」「技術者の育成」の視点から、中・長期戦略「Vision2025」、DX推進計画(アクションプランを含む)を積極的に推進し、様々な支援活動を展開してまいります。
「安全・安心の確保」では、大規模・特殊工事や建築・設備工事等の設計・積算・工事監理、インフラ老朽化対策、防災・減災対策等を支援します。特に市町に対しては、「地域一括発注」による橋梁点検、長寿命化修繕計画策定、「ひょうご橋守隊」による経過観察、修繕工事の設計・積算・工事監理等の支援を総合的に展開します。また、現場の被災情報等をリアルタイムに共有できる「被災箇所調査システム」の提供に加え、大規模災害時には、市町災害復旧支援制度(D-SUPPORT) により被災直後の初動対応から早期復旧に向けた取り組みを支援します。
「活力あふれる地域づくり」では、土地区画整理事業や景観形成支援事業、住民主体のまちづくり等への支援を行うとともに、県流域下水道施設の維持管理・更新事業及び市町公共下水道施設の建設・改築事業に加え、市町上水道施設の改築・統廃合を支援します。また、インフラ整備に伴う埋蔵文化財調査において、ドローンや3Dスキャナを活用したデジタル化を推進することにより、発掘調査や出土品整理業務の効率化に取り組みます。
「技術者の育成」では、技術者の成長に応じて必要なスキルが習得できるよう、幅広い研修カリキュラムを提供するとともに、施工監理のポイントをまとめた動画配信やAIを活用したオンラインワンストップ相談窓口を開設するなど、デジタル技術を積極的に活用して、県・市町職員の技術力向上を支援します。
今後とも、県・市町の皆様から信頼され、期待に応えられるセンターをめざし、役職員一丸となって邁進してまいります。引き続きご支援、ご指導を賜りますとともに、積極的にご活用いただきますようお願い申し上げます。
令和6年4月
公益財団法人 兵庫県まちづくり技術センター
理事長 杉浦 正彦
名前
公益財団法人 兵庫県まちづくり技術センター
Hyogo Construction Technology Center for Regional Development
設立目的
兵庫県及び県内の市町の建設技術の向上と公共事業の効率的な推進を図るとともに、土地区画整理事業、まちづくり活動等の支援、流域下水道事業及び流域下水汚泥処理事業に係る維持管理等を行うことにより、より質の高い社会基盤づくり及びまちづくり並びに生活環境の改善及び公共用水域の水質の保全に寄与することを目的とする。
基本財産
5億5,700万円
設立年月日
平成8年4月1日
出捐者
兵庫県及び県内29市12町(県内全市町)
認証・登録等
一級建築士事務所登録
登録番号 第01A03208号
DX認定事業者
手続番号 DX-2022-12-0022-02
DXの推進について
シンボルマーク
Construction Technology Centerのイニシャル「CTC」を上下のウェーブで囲んでいます。このウェーブは、南北を海に面した兵庫県の姿とともに“新しい風”と“新しい波”を表わし、兵庫県まちづくり技術センターの発展的な姿を象徴しています。