無機成分が大部分を占める溶融スラグは、建設資材としての利用が有効である。 当処理場の溶融スラグは、主として、アスファルト合材の骨材としてリサイクルされているほか、道路舗装用境界石ブロックなどコンクリート二次製品やレンガなどに利用されている。溶融スラグの安全性溶融スラグの有効利用溶融スラグ 当処理場の溶融炉は1,400℃以上の高温で溶融処理するため、有機物は熱分解により安全な炭酸ガスや水等に変化し、残りの無機成分は溶融し、ケイ素分(ガラス状物質)に囲まれて溶融スラグとなる。 受入汚泥中には皮なめし作業等に使用するクロムを含んでいるが、クロムは有害な物質(六価クロム)には変化せず、無害な物質(金属クロム、三価クロム)となって、溶融スラグ中に取り込まれる。 この溶融スラグは主にケイ素、カルシウム、アルミニウムを成分とし、ほとんど水を通さないため、内部の無機成分は極めて溶出し難く、安全な物質である。さらに、当処理場では定期的に溶出量試験及び含有量試験を実施し、安全性を確認している。レンガ(溶融スラグ使用製品)表層アスファルトの合材に溶融スラグを混合利用した舗装公益財団法人 兵庫県まちづくり技術センター上下水道事業部〒650-0023 神戸市中央区栄町通6-1-21(神明ビル1F)TEL.078-367-1204 FAX.078-224-5371URL.http://www.hyogo-ctc.or.jp揖保川流域下水道管理事務所 兵庫西スラッジセンター〒671-1236 姫路市網干区網干浜240-2TEL.079-272-1637 FAX.079-271-2114JR山陽本線網干駅網干駅山陽電鉄国道250号線大江島交差点浜田変電所前交差点浜 田変電所ダイセル化学工業網干高校揖保川浄化センター(A系)揖保川浄化センター(B系)エコパークあぼし日本触媒西芝電機兵庫西流域下水汚泥広域処理場(兵庫西スラッジセンター)揖 保 川●山陽電鉄網干駅からタクシーで約10分・JR網干駅からタクシーで約20分兵庫西スラッジセンターのご案内クロム溶融処理アルミニウムカルシウム他の無機成分三価クロムケイ素分(ガラス質化させることで耐水性を高める)水分CTCは持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。2213 揖 2A4
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